ホーム食べてみた! ~N1の食レポ~枝豆色が叶えた 原稿書きに不可欠な作業食としての希望

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枝豆色が叶えた 原稿書きに不可欠な作業食としての希望

菓子類
田村十七男
田村十七男

我が身の恨めしい特性を補完する作業食の条件

原稿書きというデスクワークにおける最大の敵は、睡魔と空腹。どちらか一つでも襲ってきたら、執筆に必要な身体部位はすべてフリーズ。それくらい、厄介な連中です。

ただし、睡魔に関しては封じ込めが可能。夜中にきっちり寝ておけば、昼間の作業中に眠くなることはありません。僕の場合、原稿書きのフル稼働に必要な睡眠時間は7時間から8時間。

「寝過ぎじゃないか?」と呆れる方もいらっしゃるでしょう。自分でも、いい歳して育ち盛りの子供みたいだし、ショートスリーパーだったらもっと稼げるのにと思うのです。でも、それが改造も更新もできない生まれつきの特性らしいので、ずいぶん昔に諦めました。

一方の空腹。コイツは昼行性で、その日最初の食事を正しく摂っても、机に向かい始めて2~3時間もすれば、胃をぎゅいぎゅいと鳴らしながら絡んでくる。それに日々イラつくのは、空腹そのものより、腹が減ると集中力の低下が著しい、これまた我が身の特性が恨めしいから。もしかしたら、この仕事に不向きなのかもしれないな。

仕事中の空腹を黙らせる確実な方法は、そこそこ腹持ちがよく、机上でつまんで口に放り込める作業食を用意しておくこと。

そんなわけで、いよいよ本題です。業務を円滑に進める作業食として、最近よく買っているのが三幸製菓の『丸大豆せんべい 枝豆香る塩味』。なぜそれなのかについて、空腹が迫る前にお話しします

米と豆を食っときゃ間違いない⁉

出会いは、食材の一切を買い込む近所のスーパー。食品は多種多様かつ、同種でもメーカーやブランドは多岐に渡るだろうから、その店のチョイスによって僕らは邂逅を果たすことができたのでしょう。

さておき、スーパーで買える袋菓子は、僕の作業食の条件を満たしやすいみたいです。まず、軽くつまんで口に放り込めるものが多い。なおかつ個包装であれば、食べることに意識を奪われる前に、3包装くらいでやめる目安をつけやすい。そしてまた、包装を利用しながら食べれば手を汚し難い。

そんな選択、文字にしない限りは気にも留めずにやっているんですよね。まぁ、経験則ってことなんでしょう。

菓子も様々ですが、僕は基本的に甘いものを口にしません。嫌いではないけれど、作業中に限っては口内に甘味が残るのが気忙しいみたいです。脳の活性化にフォーカスすれば、糖分が明確な菓子も悪くないのでしょう。そっちに手が伸びないのは、腹持ちイメージが勝るせいかもしれません。

ここまで書いてくると、「それじゃ、せんべいか」となりますよね。米を食っときゃ何とかなると考えるのも、ミド昭和生まれらしいし。そうして新たな作業食を得るため、六十男がスーパーのせんべいコーナーの前に立ちすくみ、真剣な面持ちで物色したわけです。

せんべいもまた多種多様。その中から『丸大豆せんべい 枝豆香る塩味』を選んだのは、米に豆が乗じるなら、間違いなく空腹に対抗できると思えたから。あくまで素人判断ながら、直感を大事にするのも僕の特性です。

よく焼かれたせいか、緑の色味はありませんが、風味は枝豆です。ちなみに、普段は皿など出さず、袋の中で細かく割って口にします。

つまるところ惹かれたのは緑のパッケージ

実を言えば、先に買ったのは同じ三幸製菓の『丸大豆せんべい 旨口醤油味』でした。それも、米×豆に作業食としての希望を見出したのが理由。その『旨口醤油味』をリピートしていたある日、同じスーパーの同じ棚に、突如として『枝豆香る塩味』が現れたのです。

『旨口醤油味』が醸す、焼いた醤油の照りと、ほんのりした甘さに否定要素は皆無。軽やかサクサクの生地に黒大豆が埋まっていることで、おそらく自然と咀嚼回数が増えるのでしょう。食べ応えがある点でも作業食に最適でした。

しかし、枝豆はいけません。何か特別に見えてしまいます。しかも値段が同じとなれば、自然と伸びる手を押し戻す理由がなくなります

『旨口醤油味』と『枝豆香る塩味』。両者に通じる生地の風合いと味付け加減は素晴らしいのだけど、僕はメーカーの手玉に取られている気がしてなりません

するとまた、より良いわけです。『旨口醤油味』と同じ風合いの生地に、やはりほんのりと漂う枝豆の香り。塩味も優しめなので、しょっぱさに気を取られることもない。おかげで現時点では『枝豆香る塩味』が一軍先発を飾り続けています。

あれこれそれらしく言っていますが、『枝豆香る塩味』に新味を覚えたのは、つまるところパッケージの色合いに他なりません。いかにも醤油イメージの赤を押し出した『旨口醤油味』に対して、『枝豆香る塩味』は程よく茹で上がった枝豆を思わせる鮮やかな緑。せんべいらしくない配色にも特別を感じたのでしょう。

あるいは僕は、フィジカルな空腹対策だけではなく、安心感の寄与や緊張の緩和まで作業食に求めていたのかもしれません。緑色には、それらを叶える心理的効果があるというじゃないですか。だから僕は、自然と枝豆の緑色に惹かれた。現に机上のPCの脇に『枝豆香る塩味』を袋ごと置いていても、邪魔に思ったことが一度もありません。なんてのは、ちょっと後づけっぽいですね。

いずれにしても、作業の敵をやっつける作業食と出会えて、とても満足しています。微かに心配しているのは、登場が突如だっただけに、『枝豆香る塩味』が突然姿を消さないことです。

PCの脇に緑色。救われるように思うのは錯覚でしょうか。

田村十七男

訳あって十数年前に一人暮らしを選んだ際、「ちゃんと暮らす」という目標を掲げた60代前半のフリーランスライター。目標に関して言えば、それまで人任せだった料理に取り組める自分の意外性を知り、我が人生の大発見と自負しております。誰にも気兼ねしない自由と、親譲りの貧乏性がせめぎ合うスーパーマーケットで、今日もお買い物!

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  • 田村十七男

    訳あって十数年前に一人暮らしを選んだ際、「ちゃんと暮らす」という目標を掲げた60代前半のフリーランスライター。目標に関して言えば、それまで人任せだった料理に取り組める自分の意外性を知り、我が人生の大発見と自負しております。誰にも気兼ねしない自由と、親譲りの貧乏性がせめぎ合うスーパーマーケットで、今日もお買い物!

  • コジカism

    夫と中学生の娘との3人家族。 フリーランスで自宅を仕事場にしながら、 娘のお弁当づくりと、近くに暮らす高齢の母のケアをワンオペでこなす日々。 「旬のものをバランスよく食べさせたい」という理想と、 「外食も好きで手抜きもしたい」という本音の間で格闘しつつ献立を模索している。 和食、特に魚が好きな娘に合わせ、 焼き魚と具だくさん味噌汁との組み合わせが食卓に登場する頻度が高い。 自分のためだけの食事づくりは徹底的に手を抜く。

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