ホーム食べてみた! ~N1の食レポ~冷凍食品コーナーを巡る旅 その1>四国のあたたかな記憶に支えられたカレーうどん選び

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冷凍食品コーナーを巡る旅 その1>四国のあたたかな記憶に支えられたカレーうどん選び

讃岐で一変したうどん観に連れられて
以前このページで冷凍餃子を取り上げたのは、出来上がった総菜ではなく、焼き立てアツアツを頬張りたい欲求を満たすのが目的でした。その際にも触れましたが、あれはイレギューな選択だったのです。なぜなら、自分の料理において冷凍食品の生かし方を知らず、冷凍餃子を買うのも初めてだったから。
そうして普段は滅多に足を踏み入れない冷凍食品コーナーを探索したのだけど、未知の世界は新鮮ですね。甚だしさにも程がある世間知らずながら、こんなメニューまで冷凍になっているのかと、ちょっとした浦島気分を味わうことができました。
そんな体験をして以来、この記事のネタ探しとさらなる充実を図るため、時間があれば冷凍食品コーナーを巡る旅が続いています。その中で出会ったのが、今回ご紹介する『讃岐小豆島カレー手延うどん』
実のところ、週4もOKなほどの蕎麦派。うどんが嫌いではありません。蕎麦への肩入れが激しいあまり、外食の選択肢から外れているし、家でも鍋つゆに適するなら具材として食するだけ。
そんなうどんとの距離感、またはうどん観は、ずいぶん前の讃岐取材で一変した過去があります。本場は特別ですね。水が違うと聞きました。あれは本当に美味しかったな。自分が知っているどのうどんとも違っていた。だからこそ、もしうどんを食べる機会が訪れたら、「讃岐なら」という刷り込みがあるのです。わざわざ訪れたがゆえの信頼感と言い換えてもいいでしょう。

1包装2食入り。円筒2段式の上段は麺と具。下段はカレーつゆ。
機能美と評すべき、つゆとうどんの円筒2段式
そんなわけで、「あの讃岐うどんも冷凍になるなんて!」という驚きが、注目の第一理由。それとほぼ同時に、冷凍された形の可愛らしさに惹かれました。
カチカチに凍ったつゆとうどんの円筒2段式。このまま鍋に入れて温めればいいとわかる形状は、類稀な機能美と評すべきかもしれません。ちょっと言い過ぎかな。僕が冷凍うどんの世界を知らないだけかもしれないし。
それでもパッケージングの妙は、購入動機の大きな要因になります。讃岐うどんは知っていても、製造会社の『うす家』には聞き覚えがないのに手を伸ばしたのだから、この円筒2段式は相当にキャッチーですよね。なおかつ、ミニマムな透明ビニール包装も、むしろ信用を高めてくれる材料になりました。
後に調べて判明したのですが、『うす家』は香川県の小豆島に本社を置いているそうな。小豆島も行きました。とてもおだやかで素敵なところでした。そういう四国方面のあたたかな記憶は、今の自分を支えてくれます。「本社所在地を知らなくても選べるなんて、オレもなかなかの目利きになったじゃないか」と。
最後に、カレーうどんにした理由。単に、自宅飯でもっとも縁遠いメニューという他にありません。または、そのときの気分だったんじゃないでしょうか。カレーほど気分に左右されるものはないと思うのですが、いかがでしょう。

円筒2段式を鍋に置いて加熱。具は、甘辛の牛肉とネギ。
別物の食感が再現できるなんて!
さて調理。包装に記載された〈召し上がり方〉に従い、カチコチの円筒2段式を鍋に配置。水も湯も不要なまま、そこから直火で約8分間加熱。
何だろうなあ。溶けてゆく下段のカレーに、上段のうどんが円形を保ったまま沈んでいく様は、やっぱりめちゃくちゃ可愛かったです。
「麺が鍋にくっつかないよう、箸で麺をほぐしながら」という指示がありましたが、箸先で麺がほどけたのは加熱から5分過ぎ。それが和風だし香るカレーの湖に泳ぎ出していく。その全貌を眺めていた僕は、たぶんヘラヘラしていたに違いありません。
では実食。太麺のもちもち感とコシの強さ、好みです。別物と納得させた讃岐うどんの食感が再現できるなんて、冷凍食品は偉大ですね。具の牛肉も美味。ちょっと高くてもいいから、牛肉大盛版があったらいいのにと思いました。
一つのポイントは、カレーつゆ。先述の通り、いわゆるお蕎麦屋さんのだし感強めで、さっぱりしたテイストは好感が持てました。ただ、個人的にはもう少しとろみがあってもいいかなと。そのあたりは、つくり手に委ねられているのかもしれません。となれば2食目の加熱時間は8分から9分に伸ばしてみるか。さらには、あの日のスーパーマーケットに並んでいたベーシックつゆの別ラインも試してみるか……。
なんて考えると、1包装2食入りの2個目が冷凍庫に溜まりそうですね。けれど賞味期限は長いし、何より出会いをよろこぶべきだろうと、奇妙なモチベーションの高まりを実感することになります。冷凍食品を巡る旅、継続確定でよろしくお願いします。

指定通りの8分加熱でフィニッシュ。鍋のまま頂いても、この麵の食感は素敵でした。
田村十七男
訳あって十数年前に一人暮らしを選んだ際、「ちゃんと暮らす」という目標を掲げた60代前半のフリーランスライター。目標に関して言えば、それまで人任せだった料理に取り組める自分の意外性を知り、我が人生の大発見と自負しております。誰にも気兼ねしない自由と、親譲りの貧乏性がせめぎ合うスーパーマーケットで、今日もお買い物!
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コジカism
夫と中学生の娘との3人家族。 フリーランスで自宅を仕事場にしながら、 娘のお弁当づくりと、近くに暮らす高齢の母のケアをワンオペでこなす日々。 「旬のものをバランスよく食べさせたい」という理想と、 「外食も好きで手抜きもしたい」という本音の間で格闘しつつ献立を模索している。 和食、特に魚が好きな娘に合わせ、 焼き魚と具だくさん味噌汁との組み合わせが食卓に登場する頻度が高い。 自分のためだけの食事づくりは徹底的に手を抜く。
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田村十七男
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