ホーム食べてみた! ~N1の食レポ~ついに出番がやってきた! カルディの「和えるだけ」ソースは、娘の「いいね」を勝ち取れるか?

食べてみた! ~N1の食レポ~
ついに出番がやってきた! カルディの「和えるだけ」ソースは、娘の「いいね」を勝ち取れるか?
和えるだけの手軽さが魅力
友人宅での「芹(せり)鍋パーティ」に招かれた。 冬の香りが漂う芹鍋は、それだけで主役として完璧だ。ゲストの私は、箸休めになるような、それでいて彩りを添える一品を携えていきたい。 メインには鶏肉が入り、さらにローストビーフも用意してくれるという。ならば、ここは野菜系の副菜が喜ばれるはずだ。 「さて、何を作ろうか」と冷蔵庫の野菜室を開けると、前日に買ったばかりのニンジンが真っ先に目に飛び込んできた。
普段、娘のお弁当用には「ニンジンしりしり」を作るのが定番だ。スライサーで手早く千切りにし、スパイスソルトでパパッと炒める。それはそれで完成された我が家の味なのだが、おもてなしとなると、少しだけ「よそ行き」の顔をさせたいのが本音。 そこで思い出したのが、少し前にカルディで購入したまま出番を待っていた、『キャロットラペ ベースソース』だった。
一歩踏み出せなかった「ニンジン1本」の壁
実を言うと、このソースをなかなか使えずにいた理由がある。 パッケージの裏面を見ると、「ニンジン中1本(約200g)」を使い切る設計になっているのだ。 ニンジンが大好きな娘だが、もし口に合わなかったら、1本分のラペをお弁当に入れ続けるのは忍びない。だが、友人が集まるこの機会は、まさに絶好の「試食会」だ。大勢でつつく一品なら、万が一好みの味でなくても、誰かが食べてくれるだろうという計算もあった。
期待のシャキシャキ感、しかし……
作り方は至ってシンプル。生のニンジンを千切りにし、このソースを和えるだけだ。 果たして「料理」と呼んでいいのか迷うほどの手軽さである。火を通さないシャキシャキとした食感は、熱々の鍋料理との良い対比になるのではと、期待が高まる。
ほんの数秒和えて完成。さっそく試食してみると「……甘い」。思わず独り言が漏れる。酸味はあるのだが、それを上回る圧倒的な「甘みの膜」が口の中に広がるのだ。 そこで、ニンジン好きの14歳女児を呼んでみる。彼女は一口食べると、少し首を傾げてこう言った。 「うーん……ちょっと甘すぎて、味がぼやけた感じがするね」。
中学生とは思えない冷静な分析に、妙に納得してしまった。そう、メリハリがないのだ。デリで食べるような、あのキリッとしたビネガーの刺激や、爽やかなハーブの香りが漂う「おしゃれな味」を期待していた私にとって、この甘さはあまりに「加工品」の表情が強すぎた。
原材料を見て納得、「異性化液糖」って?
気になって、改めて原材料表示のラベルを確認する。 そこには、醸造酢の次に「糖類(異性化液糖)」の文字。そりゃあ甘いわけだ。だが、この「異性化液糖」っていったい何? 気になってGeminiに聞いてみた。
簡単に言うと、トウモロコシなどの澱粉(デンプン)を分解して作られる液状の糖のことらしい。砂糖よりも安価で、しかも冷たい状態で甘みを強く感じる特性があるため、ドレッシングや清涼飲料水によく使われるそうだ。
なるほど、この独特の、舌にねっとりと残る甘さの正体はこれだったのか。 結局、パーティに持っていく前に、ブラックペッパーをこれでもかというほど挽き、手元にあった柑橘の果汁を絞り落として、ようやく味が締まった。これでなんとか「大人の箸休め」として友人宅へ持ち出すことができた。
ごちそうさまでした!
カルディがオリジナルで商品化しているくらいなのだから、もちろんこの味のファンも大勢いるだろう。何より、200円しない価格で「和えるだけ」という便利さは、忙しい主婦にとって最大の味方だ。でも、その便利さが「自分好みに修正する」という手間を生んでしまうのであれば、私にとっては本末転倒。カルディに期待していた「本格的な輸入食品のような尖った味」を、このソースに見つけることはできなかった。
いずれにしても、ずっと気になっていて、今回ではなくともいつかは使っていただろうこのソース。ただ、以降、私の手がこのボトルに伸びることはもうないだろう。
総評
リピートの可能性(総評):★☆☆☆☆
味:★☆☆☆☆
ボリューム:★★★★☆
手軽さ:★★★★★

コジカism
夫と中学生の娘との3人家族。 フリーランスで自宅を仕事場にしながら、 娘のお弁当づくりと、近くに暮らす高齢の母のケアをワンオペでこなす日々。 「旬のものをバランスよく食べさせたい」という理想と、 「外食も好きで手抜きもしたい」という本音の間で格闘しつつ献立を模索している。 和食、特に魚が好きな娘に合わせ、 焼き魚と具だくさん味噌汁との組み合わせが食卓に登場する頻度が高い。 自分のためだけの食事づくりは徹底的に手を抜く。
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田村十七男
訳あって十数年前に一人暮らしを選んだ際、「ちゃんと暮らす」という目標を掲げた60代前半のフリーランスライター。目標に関して言えば、それまで人任せだった料理に取り組める自分の意外性を知り、我が人生の大発見と自負しております。誰にも気兼ねしない自由と、親譲りの貧乏性がせめぎ合うスーパーマーケットで、今日もお買い物!

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夫と中学生の娘との3人家族。 フリーランスで自宅を仕事場にしながら、 娘のお弁当づくりと、近くに暮らす高齢の母のケアをワンオペでこなす日々。 「旬のものをバランスよく食べさせたい」という理想と、 「外食も好きで手抜きもしたい」という本音の間で格闘しつつ献立を模索している。 和食、特に魚が好きな娘に合わせ、 焼き魚と具だくさん味噌汁との組み合わせが食卓に登場する頻度が高い。 自分のためだけの食事づくりは徹底的に手を抜く。
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