ホーム食べてみた! ~N1の食レポ~“家庭の味”を決める調味料、 お気に入りの味噌は見つかるか?

食べてみた! ~N1の食レポ~
“家庭の味”を決める調味料、 お気に入りの味噌は見つかるか?
冬のイベント、手前味噌づくり
冬になると我が家では毎年、手づくり味噌を仕込んでいる。
とはいえ、大豆はすでに煮てあるタイプの味噌づくりセットを取り寄せ、樽ではなく深い角形のホーロー保存容器に仕込むので、完成後はそのまま冷蔵庫に入れて使える。さほど手間がかかるものではない。
きっかけはコロナ禍。ロックダウンや学校閉鎖が続き、小学生だった娘が毎日だらだらと家で過ごしているのを見かね、いろいろなオンラインイベントを調べ、興味がありそうなものに片っ端から参加させていた。そのうちのひとつが、手づくり味噌講座だった。
たまたま参加したその講座は、仕込んだ味噌を途中で混ぜたり、カビが生えたら取り除いたり、といった面倒な作業は一切不要。ただ、時間とともに熟成を待つだけというシンプルなもの。それまで「手づくり味噌なんて面倒くさそうで私には向いていない」と思っていたのだが、これが食べれば美味しい。使う麹や塩で味わいも変わるので、「今年のお味噌はどんな味かな?」と、娘とともに毎年の楽しみになってしまった。
まさかの手づくり味噌が在庫切れ
そんな手づくり味噌生活が定番となり、もはや味噌は買うものではなく育てるものとなった。スーパーの味噌売り場にはもう何年も足を踏み入れていない。だが、今年事件は起きた。
味噌が、ない。正確に言えば、人にあげすぎて在庫が切れたのだ。
味噌づくりの話をママ友にすると、「え〜、お味噌を仕込んでるなんてすごい〜!」と褒めてもらえるものだから、つい“おすそわけ”と気前よく渡してしまい、気がつけば次のお味噌の仕上がりを待たずに、わが家の在庫が底をついていた。というわけで、久しぶりにスーパーの味噌コーナーへ向かうことになった。
選択肢の多さに陳列棚の前で立ち尽くす
久しぶりの味噌売り場を前にして、私は軽く動揺した。
お味噌って、こんなに種類あったっけ?
赤味噌、白味噌、合わせ味噌、減塩、だし入り、無添加、米味噌、麦味噌。種類が多いうえ、各メーカーから数種類ずつ販売されており、棚一面が茶色いパッケージのグラデーションで圧巻だ。とはいえ、ここはとりあえず無添加のシンプルなものを選ぼう。
棚をじっくり見ていくと、妙に白くすっきりしたパッケージが目に入る。マルコメ『糀美人』。
なんだか名前からしておいしそう。しかも無添加、国産米・国産大豆100%で、贅沢に米糀を使ったやさしい甘みと深い旨みが特徴とのこと。これはちょっと期待できそう!
さっそく夕食のお味噌汁に投入。我が家のお味噌汁は具沢山で、汁物というよりは“おかず”。冷蔵庫を開け、キノコ類、お揚げ、野菜など目についたものをどんどん鍋に入れて煮ていく。仕上げに味噌を溶くと、ふんわり漂うやさしい麹の香り。
娘には、手づくり味噌の在庫切れ問題はまだ伝えていない。お味噌汁のお椀に口をつける娘の表情に注目する。
ごちそうさまでした!

ひと口飲んだあと、「あれ、これいつものお味噌とおんなじ?」と私の顔を見上げる娘。さすが、自分で仕込んだ味噌との味の違いに気づくとは。
事情を説明すると、「ママっぽいね」と呆れられつつも、「でもこのお味噌、普通に美味しいよ」とのこと。14歳女子の「普通に」は、まぁまぁな褒め言葉である。というわけで、翌日のお弁当はおにぎりとお味噌汁でラクさせていただくことにした。
今回は、次のお味噌ができるまでの“つなぎ”としての購入だったが、家族のために安心・安全な“シンプル無添加味噌”を求める人は少なくないと思う。そういうニーズに応えながら、糀感があってやさしい甘み、しっかりコクがあるのにしょっぱさは控えめで、味の面でもかなり好みだった。今後、市販味噌を購入する際は、このマルコメの『糀美人』が基準になりそうだ。
総評
リピートの可能性(総評):★★★★★
味:★★★★★
安心・安全:★★★★★

コジカism
夫と中学生の娘との3人家族。 フリーランスで自宅を仕事場にしながら、 娘のお弁当づくりと、近くに暮らす高齢の母のケアをワンオペでこなす日々。 「旬のものをバランスよく食べさせたい」という理想と、 「外食も好きで手抜きもしたい」という本音の間で格闘しつつ献立を模索している。 和食、特に魚が好きな娘に合わせ、 焼き魚と具だくさん味噌汁との組み合わせが食卓に登場する頻度が高い。 自分のためだけの食事づくりは徹底的に手を抜く。
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田村十七男
訳あって十数年前に一人暮らしを選んだ際、「ちゃんと暮らす」という目標を掲げた60代前半のフリーランスライター。目標に関して言えば、それまで人任せだった料理に取り組める自分の意外性を知り、我が人生の大発見と自負しております。誰にも気兼ねしない自由と、親譲りの貧乏性がせめぎ合うスーパーマーケットで、今日もお買い物!

コジカism
夫と中学生の娘との3人家族。 フリーランスで自宅を仕事場にしながら、 娘のお弁当づくりと、近くに暮らす高齢の母のケアをワンオペでこなす日々。 「旬のものをバランスよく食べさせたい」という理想と、 「外食も好きで手抜きもしたい」という本音の間で格闘しつつ献立を模索している。 和食、特に魚が好きな娘に合わせ、 焼き魚と具だくさん味噌汁との組み合わせが食卓に登場する頻度が高い。 自分のためだけの食事づくりは徹底的に手を抜く。
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