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冷凍食品コーナーを巡る旅 その4 うどんワンプレートとの出会いと、冷凍食品でうどんを選ぶ理由

この旅の条件は一消費者としての衝動に駆られた商品を選ぶこと
誰も覚えていないでしょうが、第1回はカレーうどんだった冷凍食品コーナーを巡る旅。この記事を書くために始めた試みではあるけれど、ささやかだから続くのか、どのスーパーマーケットに行っても必ず冷凍食品コーナーをのぞくようになりました。規模や品揃えはそれぞれながら、力を入れている店はインディーズっぽい商品があったりして、なかなか楽しいです。
そんなわけで第4回目の旅で出会ったのは、『うどん和膳 彩り野菜かき揚げとちくわ天』 カレーうどんの回でも触れましたが、特にうどんが好きなわけではありません。なのにまたしても冷凍食品のうどんを選んだのは、パッケージの写真が美味しそうに見えたから。
この商品のとなりには、同じテーブルマークの『うどん和膳 おろし豚しゃぶと揚げ茄子』がありました。そっちを選ばなかったのは、かき揚げが好きだから。
その時点でパッケージ写真に写っていた卵焼きやちくわ天は見落としていたのですが、ここで何が言いたいかというと、記事化が最終目的であれ、あくまで一消費者としての衝動に駆られた商品を選ぶことがこの旅の条件であることです。ネタのおもしろさ優先で口にしたくないものを選ぶと、古臭いユーチューバーみたいになりそうだし。
などと正当性をかざしながら実食へと展開していきますが、今回もまた決して捨て置けない冷凍食品世界の進化と驚異に触れることになります。

パッケージの右上にわずかな切込みを入れるだけで電子レンジへ。手間の排除が著しい。
業界初の冷凍うどんワンプレート⁉
冷凍食品のチンの仕方には、各々の特性が現れるようですね。とは言え、冷凍食品コーナーを巡る旅はたかだか数回。そもそもチンの仕方まで確認せずに買っているので、特性の違いを語れるはずがありせん。が、今回はこれまでになく「おや?」となりました。
『うどん和膳 彩り野菜かき揚げとちくわ天』レンジアップ手順は、パッケージ右上の指定の位置までハサミで切り込みを入れるだけ。袋から中身を取り出さなくていいとは知りませんでした。「そうなの?」という疑念は調査の出発点。なんだかとっても新しい挑戦だったようです。
ある記事によると、『うどん和膳 彩り野菜かき揚げとちくわ天』は業界初の冷凍うどんワンプレートなんだそうな。「普通のかき揚げうどんと何違うんだ?」ってなツッコミを入れたくなるのは当然。けれどこの商品のかき揚げやちくわ天や卵焼きの位置づけは、うどんに対するおかずらしいのです。それがまるっとセットになっているからワンプレート。冷凍うどん単体は冷蔵庫に常備していても、具の用意に困っている声に対してこんな応じ方を示したそうです。これは発想の逆転と呼んでいいのかな。
さておきレンジアップ後の注意点は、袋の端を丁寧に切って中身を取り出すこと。不用意にガッと開ければ、アツアツのつゆの飛散必至。あと、食事に耐え得るトレーに載っているので、準備した器は不要になる点。
そおっとトレーを引き出したら、おかずがパッケージ写真と同じレイアウトになっていたのは、とても微笑ましかったです。

うどん×ワンプレートに違和感が無きにしも非ず。でも、見た目が美味いです。
冷凍うどん派がいてもおかしくないと思わせる仕上がり
パッケージ上に記載がないのは、「写真を見ればわかるでしょ」ってことなのでしょう。要は、ぶっかけうどんのスタイル。
関西風というのかな。薄色のつゆは、程よい出汁感。トレーの底に浸る量は少なめかと思いきや、最後まで不足を覚えなかったのは上手いこと計算されている証なのでしょう。
何より、うどんが美味しい。コシがあります。僕の好きな弾力。きっと打ち立てにはかなわないけれど、冷凍うどんならではのテイストが確立されていて、むしろこっち派がいてもおかしくないと思わせる仕上がりです。
かき揚げは、サクサクでもヒタヒタでもなく。ちくわ天の衣に出汁の風味。僕はうどんに添えたことがない卵焼きは、ちょっと甘め。これをうどんワンプレートに組み込むのは、僕の知らない定番なのでしょうか。
総じて満足。不満があるとしたら量だけ。麺類が好きなので、一般的な一人前で物足りなさを感じるのは、これに限ったことではありません。いずれにしても、期せずして冷凍食品の進化と驚異に触れられたのは、この旅を始めた成果の一つと言えるでしょう。
ここで原稿を締めればスマート。なのに僕は、今回の商品を選んだ冷凍食品コーナーの風景を思い出してしまうのです。
麺好きとして肩入れが激しい蕎麦の冷凍食品も同じ棚にあったのに、前回に引き続き大好物ではないうどんをチョイスしたのはなぜだったのか?
理由は明確。今の僕はまだ冷凍食品を信じ切っておらず、大好物でなければ期待の先で裏切られることはないと臆病になっているから。
いやいや、きっと存在しているはず。蕎麦の名産地の名もなきメーカーが蕎麦好きを唸られる一品を販売しているかもしれない。それにいつか出会うのが、あるいはこの旅の果てになるだろうと、今日のところはそんな予感がしてなりません。
田村十七男
訳あって十数年前に一人暮らしを選んだ際、「ちゃんと暮らす」という目標を掲げた60代前半のフリーランスライター。目標に関して言えば、それまで人任せだった料理に取り組める自分の意外性を知り、我が人生の大発見と自負しております。誰にも気兼ねしない自由と、親譲りの貧乏性がせめぎ合うスーパーマーケットで、今日もお買い物!
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コジカism
夫と中学生の娘との3人家族。 フリーランスで自宅を仕事場にしながら、 娘のお弁当づくりと、近くに暮らす高齢の母のケアをワンオペでこなす日々。 「旬のものをバランスよく食べさせたい」という理想と、 「外食も好きで手抜きもしたい」という本音の間で格闘しつつ献立を模索している。 和食、特に魚が好きな娘に合わせ、 焼き魚と具だくさん味噌汁との組み合わせが食卓に登場する頻度が高い。 自分のためだけの食事づくりは徹底的に手を抜く。
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