
これって兆し?
コーヒー2050年問題で変わる商品づくり――減らす・置き換える・使わない
☕コーヒーの未来を見据えた商品が相次いでいる
気候変動によって、将来的にコーヒーの栽培適地が大きく減る可能性が指摘される「コーヒー2050年問題」。
以前の記事では、コーヒー豆を使わず、香りやコクなどを組み立てて「コーヒーらしさ」をつくる商品を取り上げました。
しかし今、少し視野を広げてみると、コーヒー豆への依存を減らそうとする動きは、一つの商品だけではないことが見えてきます。
減らす、置き換える、使わない
ダイドードリンコは、ひよこ豆とチコリを使い、コーヒー豆・香料不使用でコーヒーらしい風味を表現した商品を開発。味の素AGFは、コーヒーに大麦エキスを組み合わせた商品を発表しています。
そして、以前紹介した日本コカ・コーラの商品は、代替農産物にも置き換えず、コーヒーらしい味わいそのものを再構成するアプローチです。
方法は異なりますが、共通するのは、「コーヒー=コーヒー豆だけ」という前提を少しずつ広げていることです。
原料を守るだけでなく、依存の仕方を変える?
生活者にとって、こうした商品がすぐに従来のコーヒーに取って代わるわけではないでしょう。
一方で、カフェインを控えたい時や、軽く飲みたい時など、従来とは違う選択肢が増える可能性があります。
メーカー側にとっては、さらに別の意味もありそうです。
これまでは、同じ原料を安定して確保することが重要でした。しかし供給環境が変化する中では、原料を確保するだけでなく、「どこまでその原料に依存するか」を設計することも商品開発の一部になっていくのかもしれません。
この考え方は、カカオや果実、香辛料など、気候や価格の影響を受けやすい他の食品にもつながりそうです。
まとめ
コーヒー2050年問題を背景に見えてきたのは、単なる「代替コーヒー」の広がりだけではありません。
減らす。置き換える。使わない。
“その食品らしさ”を保ちながら、特定の原料への依存度を変えていく。
そんな商品づくりが、これからさまざまな食品カテゴリーで増えていく兆しなのかもしれません。
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