
これって兆し?
きなこ・ほうじ茶・おいもが洋菓子に――「香ばしい和素材」が選ばれる兆し?
🍦「香ばしい和素材」が洋風スイーツの主役に
きなこ、ほうじ茶、焼き芋。昔から親しまれてきた和の味わいが、アイスやシェーキ、ラテ、チーズケーキなどで存在感を増しています。
注目したいのは、単に和風スイーツが増えたことではありません。香ばしさそのものが、商品の魅力をつくる要素として見直されているのではないでしょうか。
なぜ今、「香ばしさ」なのか
きなこの焙煎香、ほうじ茶のほろ苦さ、焼き芋の甘く焦げたような風味。素材は異なりますが、共通するのは、甘さに奥行きを与えられる点です。
クリームやミルク、チョコレートと組み合わせれば、親しみのある味を新鮮なデザートに変えられます。
生活者にとっては、懐かしいのに少し新しい。濃厚な甘さだけではない、香りや余韻を楽しむ選択肢として受け入れられているのかもしれません。
菓子・飲料・外食へと広がる展開
2026年8月には井村屋が「やわもちアイス ほうじ茶わらび」を発売。9月にはイタリア発のヴェンキが、きなことほうじ茶を組み合わせた日本限定ジェラート「ほうじ茶きなこ」を展開しました。
同じく9月には、Mr. CHEESECAKEから、ほうじ茶とメープルを組み合わせたチーズケーキも登場。
10月にはファミリーマートの「チロルチョコきなこもちアイスバー」、ゼッテリアの「濃ほうじ茶スウィーツフェア」が続き、サントリーの「クラフトボス いも姫ブリュレラテ」やスシローの「おいもフェス2026」も展開されています。
和素材が、従来の和菓子の枠を越え、さまざまな食シーンに入り込んでいることがうかがえます。
抹茶の代替にとどまらない可能性
食品新聞では、抹茶の原料高騰を背景に、きな粉を新たな和のフレーバーとして広げる動きが紹介されました。
ただし、きなこやほうじ茶は、抹茶の単純な代用品ではなさそうです。それぞれに異なる香りやコクがあり、商品づくりの表現を増やせる点にも価値があります。
メーカーにとっては、焙煎度合いや乳素材との組み合わせを工夫し、既存商品の新しい魅力を引き出す余地がありそうです。原料メーカーにも、香りを生かした用途提案が広がるかもしれません。
また、日本らしさを伝えるフレーバーとして、訪日客への訴求も期待できそうです。
まとめ
秋冬の季節限定フレーバーとしての魅力はもちろん、幅広いカテゴリーで商品化されている点は見逃せません。
香ばしい和素材は、一時的な季節需要を超えて、菓子・飲料・外食の定番フレーバーへと育っていくのでしょうか。
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