
フィルタを読み解く
「辛い」の次は、「しびれる」。麻辣は、メニューから“味”になれるか? ― 「麻辣味」拡大の方程式=沸騰×じわじわ(トレンドフィルタ)
麻辣湯や麻婆豆腐のように、「しびれる辛さ」を楽しむ料理が話題になっています。この話題は、料理を食べに行く楽しみで終わるのでしょうか。それとも、家で選ぶ“味”として広がっていくのでしょうか。
KSP-POSで2026年3~8月を見ると、「麻辣味」商品の金額は前年の約2倍、数量は2.5倍近くに伸びました。商品数も約2倍の168商品です。中心はカップ麺で、金額は前年の6倍超。一方、麻婆豆腐の素などの中華調味料は前年を下回りました。
代表商品>
医食同源ドットコム 麻辣湯麺 88g
味の素 CookDo 極 麻辣麻婆豆腐用 125g
注目したいのは、麻辣が「料理を作るための調味料」から、「そのまま食べる味」へ移りつつあることです。麺に加えて、米菓、豆腐、生麺など、前年にはなかった売場にも商品が並び始めました。
背景には、麻辣湯のブームが気になった人が、「一度、家で試してみたい」と手軽なカップ麺に手を伸ばす動きがあるのかもしれません。そこで気に入れば、つまみや食卓の一品としても、麻辣の商品を選ぶようになる。やがて「麻辣」と書いてあれば手に取る、という選び方が生まれている可能性があります。
ただ、販売店率を見ると、定番の調味料は9割台ですが、麺・米菓・豆腐の上位商品は1~6割台。まだ広がる途中のようです。
「生活者が選ぶものさしマップ」では、「麻辣味」は「出会い期×情緒的」に位置しています(編集部の整理による)。定着した「辛口・辛味」とは違い、新しい刺激への期待で選ばれる段階にあり、これから伸びる余地があるのかもしれません。このマップは、「KSPレンズ」をご契約でない方もご覧いただけます。
話題のメニューが、ひとつの味として定着していく。この動きは、麻辣に限らず、ほかの味やメニューでも起きているのではないでしょうか。自社の商品や売場にも、「料理」から「味」へ広がる兆しがないか、考えるヒントになりそうです。
「KSPレンズ」のトレンドフィルタ「麻辣味」拡大の方程式=沸騰×じわじわから、麻辣の広がり方を読み解いてみてください。
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