ホーム食べてみた! ~N1の食レポ~焼きそばの新大陸発見(それに伴う飯問題の再確認)

食べてみた! ~N1の食レポ~
焼きそばの新大陸発見(それに伴う飯問題の再確認)

やっぱりソース味になってしまうのが焼きそばだとしても
本日のお題は焼きそば。ですが、特に思い入れはないのです。たとえば、珍しく母親が家を空けたときに父親がつくってくれたのがそれで、何かベチャベチャして美味しくないと言ったときの父親の表情が切なかった、というような子供時代のエピソードがあれば、そこから焼きそば観に話題を広げられたかもしれません。
ではなぜ取り上げたか? 最近になり、独り晩飯のメニューに焼きそばが加わったから。そのきっかけも大したものではありませんでした。料理に手間をかけるのが煩わしいと感じたある夕方、わりと簡単につくれそうとソース付き2人前入りの袋麺を試してみたんですね。そうしたら想像通りに簡単で、意外にも新鮮な晩飯になったのです。
そんな成功体験を経て、太麺、細麺、屋台風、富士宮エトセトラ。自分が見なかった世界の広さに感銘を受けながら、晩飯のサイクルに焼きそばが参入することになりました。
しかし、頻度が高いわけではないのに飽きが生じ始めました。元より麵好きなので、新メンバーの焼きそばを遠ざけてしまうのも気が引ける。そこで理由を探ってみたら、ソースに行き当たりました。各々に袋麺の個性を表現するソースが備わっているわけですが、いずれにせやっぱりソース味になってしまうんですよね。
それが焼きそばというもの。だとしても、何か新味はないものかと思案したときに出会ったのが、今回の『塩焼きそば』。これはおもしろいぞと手に取って、また新たな問題にぶつかった件は後でお伝えします。

たいがいの具材を受け入れるのも焼きそばの魅力ですね。
塩焼きそばは焼きそばと似て非なる別物?
『塩焼きそば』との出会いに新大陸を発見したような気分を添えてみました。が、そもそも焼きそば自体、現在の知名度をさらに高めたり、あるいは覆したりする必要がないほど固定化している料理かもしれませんよね。
などと言えば、全国各地のご当地焼きそば料理人または愛好家の皆さんに叱られるでしょう。けれど、あくまで自分の味覚が馬鹿という前提で話を続けると、ある有名なご当地焼きそばを現地で食べたとき、ここまで足を運んで口にした達成感は得られたものの、味に関しては「これがそうなのか」といった感想しか抱けませんでした。
それはおそらく、仕上げのソースによってどうやっても不味くならない焼きそばの骨太なロジックが根底にあるからではないか? そしてまた、あの黒いソースを使う限り、具材のチョイスや調理法に関係なく、最後は必ず焼きそばにたどり着くのではないか?
いやまぁ、そんな小難しいことを考えながら食べなくていい存在だからこそ、焼きそばが縁日の定番メニューになったのはよくわかっております。ただし塩焼きそばは、ルーツがちょっと違うみたいです。
Google AIによると、今から約60年前、石川県小松市の中華料理店が看板メニューとして開発したのが塩焼きそば。中国式餡かけ焼きそばのチャーメンがヒントだったそうで、日本式のソースを使わなかった点では、馴染みある焼きそばとは似て非なる別物と言っていいかもしれません。
となれば今回の『塩焼きそば』との出会いは、新大陸発見と称してよさそうな気がしてきました。単に僕が発祥物語を知らなかっただけと言えばそれまでですが。

構成は至ってシンプル。でんと3人前入り。
美味しいだけに厄介な3人前設定
以上の感銘が大袈裟で法螺に聞こえそうなのは、『塩焼きそば』を含め袋麺の焼きそば全般がとてもお安いからでしょう。だからと言って、「安くて美味い」で思考停止していいものでもない気がします。
そんなわけで、面倒臭い道草に付き合わせてすみません。『塩焼きそば』、つくってみました。工程は、他の袋麺と遜色なし。違うのは、仕上げで混ぜ合わせる粉末ソースの白さ。
美味しかったです。やはり焼きそばはソースが命なんですね。白い粉末の程よい塩味は食欲の加速効果を発揮。なおかつ、場合によっては飽きを感じさせる黒いソースのしつこさがない。であれば、満足できる晩飯メニューに追加確定。焼きそばサイクルの2回に1回は登板させたくなります。
そんなエブリシング・オーケーで締めたいのですが、問題はあります。独り飯に3人前設定はトゥマッチで多牌。一般的な焼きそば袋麺の2人前設定でも持て余し気味なので、3人前だと1人前は手付かずになってしまうのです。
想定される解決策は、3人前袋麺を二つ買い、2人前調理の計3回実施。それだと『塩焼きそば』の消費だけが目的になりそうです。ならば麺だけ手に入れて、味付けは自分でやってみてる手もありますが、それだとここのテーマに合いません。こうした厄介は、独り飯から切り離し難いんですよね。共感してくださる方がいたらいいけれど。

一度に2人前を調理して皿に。しかし恨めしくも1人前は手つかず……。
田村十七男
訳あって十数年前に一人暮らしを選んだ際、「ちゃんと暮らす」という目標を掲げた60代前半のフリーランスライター。目標に関して言えば、それまで人任せだった料理に取り組める自分の意外性を知り、我が人生の大発見と自負しております。誰にも気兼ねしない自由と、親譲りの貧乏性がせめぎ合うスーパーマーケットで、今日もお買い物!
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コジカism
夫と中学生の娘との3人家族。 フリーランスで自宅を仕事場にしながら、 娘のお弁当づくりと、近くに暮らす高齢の母のケアをワンオペでこなす日々。 「旬のものをバランスよく食べさせたい」という理想と、 「外食も好きで手抜きもしたい」という本音の間で格闘しつつ献立を模索している。 和食、特に魚が好きな娘に合わせ、 焼き魚と具だくさん味噌汁との組み合わせが食卓に登場する頻度が高い。 自分のためだけの食事づくりは徹底的に手を抜く。
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