
フィルタを読み解く
“監修”に惹かれる理由。それは、信頼と少しのワクワク。


スーパーやコンビニの棚で、「〇〇監修」という言葉を見かける機会が増えています。
人気ラーメン店の味を再現したカップ麺や、有名シェフが手がけた惣菜、焼肉店監修のたれなど。
KSPレンズのPOSデータ(食品スーパー)でも、「監修」を冠した商品は依然として多く、特に惣菜やデザート、加工肉などで堅調な動きを見せています。
この“監修”という言葉には、生活者の「信頼」と「期待」の両方が込められているように見えます。
「お店の名前があると、味に間違いなさそう」「一度は食べてみたい」といった感情が、購入を後押ししているのかもしれません。
中には、「どれを選べばいいかわからない」と感じる中で、“監修”の文字が“選んでいい理由”になっているケースもありそうです。
一方で、SNSなどで見かけた人気店の味を「行けないけど食べてみたい」と思い、“距離を超えて味わう”楽しさに惹かれる人も少なくないかもしれません。
つまり、“監修”は単なる味の再現ではなく、「信頼できる味に出会える」という安心感と、「あの店の味を試してみたい」というワクワク感、その両方を満たす存在になっているのではないでしょうか。
“監修フィルタ”を使えば、こうした商品の動きを簡単にチェックできます。
身近な棚から、生活者が「どんな気持ちで選んでいるのか」を読み解くヒントを見つけてみてください。
使い方に関するお問合せはこちらからお願いいたします
お問合せおすすめ記事

食卓も売り場も。コラボ先から見えてくる商品の景色
今回は、コラボものが気になる週でした。食卓に置かれたときの会話や、料理をしている時間の気分、売り場で思わず足を止める感じまで想像しやすいものが多かったです。コラボというと、まず話題性や意外さに目が向きがちですが、今回気になった4商品は、それだけでは終わらない印象でした。誰と組むかによって、その商品がどんな場面に置かれたいのかまで、なんとなく見えてくるところがおもしろかったです。
New
あれはカップヌードルじゃない!
オリジナルであること。それは、この世に数多ある製品の中から身銭を切って買う際の重要なキーワードになっています。見極めるべきは、オリジナルの意味。「本物」と言い切りたいのですが、対になる「偽者」への言及が避けられず、下手なことを吐いて方々に角を立てるのも本意ではないので、「元祖」または「原形」とします。オリジナルに惹かれるのは、それまでになかったカタチで世に出た出自。ゆえに時代に合わせたものづくりをしても、源泉を見失わない限り独創性が揺らがない、あえて言えば他を圧倒するアドバンテージを感じ取ることができるのです。例を挙げると、僕の場合はギターやクルマといった趣味性が強い領域で、オリジナル偏向が高まります。極端に言えば、他は手を出さない。けれどオリジナルは総じて高価なので、若い時分は手が届く代用品で我慢しなければなりません。場合によっては散財したりする。そうした経験は、オリジナルにたどり着くための通過儀礼と言えるでしょう。翻って、僕がカップ麺類でカップヌードルしか食べないのは、オリジナルだからなんだと思い至りました。「食足世平~食が足りてこそ世の中が平和になる~」という理念を掲げる日清食品の創業者、安藤百福氏のアイデアから生まれた逸話は、多くの方がご存じでしょう。麺でもラーメンでもなく、お湯を注いで3分で完成するヌードル。その譲り難き原形との明らかな差異に引っ掛かったのが、今回のお題である『カップヌードル 魚豚(ぎょとん)』であります。

田村十七男
加工食品
“代わり”の感じがしない。植物性素材の新商品が気になった理由
今週の新商品リリースでは、植物性素材を使ったものや、いつもの原料に頼らない商品が目に留まりました。今回気になったのは、ジュース、プリン、スナックというバラバラな3品です。並べてみると方向は違うのに、どれも「体によさそう」だけでは終わらず、ちゃんと味が気になるところまで来ているのが面白いなと思いました。