
フィルタを読み解く
抹茶味から、「抹茶ラテ味」へ。選ばれる理由は、甘さとほろ苦さのちょうどよさかもしれない。
スーパーの売場を見ていると、抹茶味の商品は以前からおなじみです。
ただ最近は、単なる「抹茶味」ではなく、“抹茶ラテ味”として並ぶ商品も目に入りやすくなってきました。
ドリンクだけでなく、キャンディやアイス、チョコレート、生菓子などにも広がり、カフェで飲む抹茶ラテのイメージが、いろいろな商品に移ってきているようにも見えます。
抹茶のほろ苦さに、ミルクの甘さややさしさが重なる。その味わいが、ひとつのフレーバーとして少しずつ存在感を持ち始めているのかもしれません。
「KSPレンズ」のPOSデータ(食品スーパー)でも、こうした“抹茶ラテ味”の商品は、金額・数量ともに前年を上回る動きが見られます。
目立つのは、ドリンクだけではありません。キャンディ・キャラメル、生菓子、アイス、チョコレートなど、複数の売場で動きが見られ、商品数も増えているようです。
こうして見ると、“抹茶ラテ味”は、抹茶味の中のひとつというより、少し違う選ばれ方をし始めているのかもしれません。
抹茶味には、和素材らしい落ち着きや、少し大人っぽいほろ苦さがあります。
一方で、人によっては「苦そう」「渋そう」と感じることもあります。
そこに「ラテ」がつくと、印象が少しやわらぎます。ミルク感や甘さが加わることで、抹茶らしさは残しながらも、より気軽に選べる味になる。そんな受け止め方をする人もいそうです。
また、抹茶ラテはカフェメニューとしてもなじみがあります。
「知っている味」「飲んだことのある味」という安心感があるからこそ、アイスやお菓子になっていても手に取りやすいのかもしれません。
甘いものがほしいけれど、重すぎるものは避けたい。
少し気分を変えたいけれど、冒険しすぎたくはない。
そんな日常の小さな迷いに、抹茶ラテ味の“甘さとほろ苦さのちょうどよさ”が合っているようにも見えてきます。
こうして見ていくと、“抹茶ラテ味”は、抹茶味の強さだけでなく、気軽さや安心感も含めて売場に広がっているのかもしれません。
売れている商品を追うだけでなく、「なぜこの味なら選びやすいのか」と考えてみると、いつもの売場も少し違って見えてきます。
「独り立ちする『抹茶ラテ味』」フィルタを使えば、こうした商品の動きをカテゴリー横断で見ることができます。
身近な売場の変化をヒントに、生活者がどんな気持ちで商品を選んでいるのか、少し違った視点で見てみてください。
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