
これって兆し?
世界で評価される「UMAMI」がスイーツにも?
甘いだけではない? “旨みデザート”という広がり
最近、スイーツの世界で少し気になる動きがあります。それは、「出汁」を取り入れたデザートです。
スイーツといえば、甘味や酸味を中心とした味わいが一般的です。
しかし近年、そこに動物性・植物性の旨み(出汁)を重ねることで、味の奥行きを広げようとする取り組みが見られるようになっています。
甘さを強くするのではなく、旨みを加えることで満足感を生み出す――
そんな味の設計が、少しずつ広がり始めているのかもしれません。
背景にあるのは「甘さ一辺倒ではない満足感」
こうした動きの背景には、生活者の味覚の変化もありそうです。
「甘すぎるスイーツは少し重い」
「甘さだけでは満足しにくい」
そんな感覚を持つ人は、少なくないのではないでしょうか。
実際、近年は
・甘さ控えめのデザート
・塩味をアクセントにしたスイーツ
など、味のバランスを重視する商品が増えています。
その延長線として、旨みを取り入れることで満足感を高めるという発想が生まれてきても不思議ではありません。
甘味と旨みが重なることで、単なる甘さとは違う、奥行きのある味わいが生まれる可能性があります。
すでに始まっている「出汁×スイーツ」
実際に、こうした取り組みも見られ始めています。
例えば、出汁専門ブランド「茅乃舎だし」を使ったクッキー。
甘さの中に出汁の風味を加えることで、旨みの余韻を楽しむ“大人向けのスイーツ”として紹介されています。
また、レストランの世界では、スイーツを含めたコースの中で出汁を活用する「アフタヌーンだし」といった試みも登場しています。
いずれも、甘味と旨みを組み合わせることで、これまでとは違う味覚体験を生み出そうとする取り組みです。
スイーツというより、料理の延長としてデザートを設計する発想とも言えるかもしれません。
世界で評価される「UMAMI」がスイーツにも?
こうした動きの背景には、世界的に広がる「UMAMI」への関心もありそうです。
日本料理の評価が高まる中で、昆布やかつお節などの出汁文化は、健康的で奥行きのある味として海外でも注目されています。
その流れの中で、甘味だけに頼らないデザートの可能性として、旨みを生かしたスイーツへの関心が高まっているのかもしれません。
甘さを強くしなくても満足感を生み出せる点は、健康志向の広がりとも相性がよさそうです。
まとめ
出汁を取り入れたスイーツは、まだ広く一般化しているとは言えません。
それでも、甘味だけではない味覚の広がりを探る動きとして、少し気になる存在でもあります。
甘味・酸味・塩味に加え、旨みを取り入れた“第4の味覚体験”。
スイーツの世界でも、そんな味の設計が少しずつ広がり始めているとすれば――
それもまた、食の新しい兆しのひとつなのかもしれません。
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