ホームこれって兆し?「麻辣は“味の共通語”になる?――専門店から日常食へ広がる辛旨」

これって兆し?

これって兆し?

「麻辣は“味の共通語”になる?――専門店から日常食へ広がる辛旨」

🔥麻辣が、専門料理の外へ広がっている

2026年夏、「麻辣」「しび辛」「辛旨」をうたう商品が、業態やカテゴリーをまたいで目立っています。
大戸屋では「麻辣だれのスパイス唐揚げ」、松のやでは花椒を効かせた「白麻婆ライス」が登場。ローソンは「辛すぎチャレンジフェア」で激辛商品や麻辣担々味を展開し、石井食品は定番のミートボールに別添の麻辣スパイスを加えた商品を発売しました。
麻辣そのものは新しい味ではありません。注目したいのは、麻辣湯や四川料理といった“料理名”の中にとどまらず、唐揚げ、カツ、菓子、ミートボールなど、身近な食品の味付けへ広がっていることです。3月には麻辣湯をシーズニングにしたポテトチップスも発売されています。

「辛い」より、「辛くて旨い」へ?

背景にあるのは、単純な激辛志向だけではなさそうです。
大戸屋は「辛いだけじゃない」辛旨を打ち出し、石井食品は甘いミートボールに麻辣を“後がけ”する設計を採用。辛さや痺れを強くするだけでなく、旨みや香り、食感、さらに自分で調整できる余地まで含めた刺激が提案されています。
ローソンや大戸屋が夏の商品として辛さを訴求していることからも、暑い時期に刺激のある味を選びたくなる感覚と重なっている可能性があります。

専門店のブームから、フレーバーの定番化へ

麻辣湯の専門店市場も拡大しています。富士経済は、2025年のアジア・エスニック料理店市場について、麻辣湯専門店の好調などで拡大を維持したとしています。別の開業データでも、麻辣湯専門店の開業数は2022年の21件から2025年には225件へ増えています。
つまり今起きているのは、専門料理として麻辣湯が広がる一方で、そこから“麻辣という味”が切り出され、さまざまな食品へ移植されていく動きとも考えられます。

まとめ

メーカーにとっては、既存商品にたれやスパイスを組み合わせることで、新しい食べ方や大人向け用途を提案できる可能性があります。

麻辣が一部の辛党向けにとどまるのか、それとも「辛旨」という使いやすい味の選択肢として定着するのか。**これからは辛さの強さだけでなく、「何と組み合わせれば、新しいおいしさになるか」**に、商品開発の余地がありそうです。


トレンドフィルタ公開しました(2026.8.21)>「麻辣味」拡大の方程式=沸騰×じわじわ

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